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皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
~“病院ではなく家で過ごしたい”~
みなさんは「訪問看護」と聞いて、どんなイメージがありますか?
すごく重い病気の人だけが利用するサービス?
高齢者だけのもの?
なんとなく“最後の手段”っぽくて、少し怖い…
そんなふうに思われることも少なくありません。
でも実は、訪問看護は
“病院ではなく、できるだけ家で自分らしく暮らしたい”
という願いを支える、とても心強い存在なんです✨
このブログでは、
訪問看護の役割や、実際にどんなことをしているのか、
そして「こんな人にこそ知ってほしい」というポイントを、
なるべくやさしくお話していきます
目次
病院の看護師さんは、主に“入院中の医療”を支えます。
一方、私たち訪問看護師は、
**「その人の暮らしの中に入っていく看護」**をしています。
家に伺うと、まず目に入るのは、病気ではなくその人の“生活風景”。
どんな椅子に座っているのか
ベッドの高さは合っているか
トイレやお風呂に行く動線はどうか
一緒に暮らしている家族の表情はどうか
こうした“生活のディテール”を一つひとつ見ながら、
この人が「少しでも楽に」「少しでも安心して」
家で過ごせるようにできることはなんだろう?
と考えていきます
訪問看護は、
「病気」ではなく「人」を見る仕事です。
「来てくれるのはありがたいけど、具体的には何をしてくれるの?」
そんな疑問もありますよね。
訪問看護で行っていることは、本当に幅広いです
血圧・体温・脈拍・呼吸状態などのチェック
点滴・注射・内服薬の管理
傷や床ずれの処置
人工呼吸器・在宅酸素・ストマ・胃ろうなどの管理
痛みや苦しさへの緩和ケア
入浴や清拭(体拭き)のお手伝い
着替えや整容(髭剃り・髪のケア)
食事の様子を見ながら、むせ込みや嚥下状態をチェック
排泄のトラブル(便秘・失禁など)の相談
介護の仕方のアドバイス(体の起こし方、移動の手伝いなど)
夜間や急変が心配なときの相談先の説明
介護者の不安や疲れを聞く“心のケア”
「お孫さんに会いたい」「最期まで家で過ごしたい」などの希望を聞く
趣味を続けるための工夫(編み物・ガーデニング・テレビの位置調整など)
行事や記念日に向けた体調調整(誕生日・法事・家族イベントなど)
…こうして並べてみると、
“看護+介護+家族支援+生活コーディネート”
という感じかもしれません
「うちの家族も対象になるのかな?」と気になる方へ、
よくあるケースをご紹介します。
足腰が弱くなって転倒が心配
認知症の症状が出てきて、薬の飲み忘れが増えた
デイサービスは利用しているけれど、医療的なフォローもほしい
大きな手術後で、体力もまだ戻っていない
心不全・COPD・がんなど、再発や急変が心配
病院では医師や看護師がそばにいたのに、家に戻ると心細い
自分で通院するのが難しい
24時間の医療的ケアが必要
家族だけでの介護に限界を感じている
末期がんなどで「もう大きな治療はしない」と決めた
痛みや苦しさをできるだけ和らげながら、家族と一緒に過ごしたい
「病院ではなく、住み慣れた場所で最期を迎えたい」という希望がある
実は、訪問看護は
**「年齢も病名も幅広く利用できるサービス」**なんです
訪問看護を利用されているご家族から、こんな言葉をよくいただきます。
「何かあったら電話できる先があるだけで、夜の不安が全然違います」
「“この状態なら様子を見て大丈夫ですよ”と言ってもらえるだけでホッとします」
「自分の介護が間違っていないか確認してもらえて、心が軽くなりました」
病気や介護の不安の中で一番つらいのは、
**「これでいいのか分からないまま、頑張り続けること」**です。
この咳はいつもの咳?
この熱は様子見でいいの?
こんなに痛そうなのに、どうしたらいい?
私の介護の仕方で、逆に負担をかけていない?
そんな“グルグルする不安”の中に、
訪問看護師がスッと入っていって、
「今の状態はこういう意味がありますよ」
「夜中にこういう症状が出たら、こうしましょう」
「ここまではご家族でも大丈夫ですが、ここからは私たちに任せてください」
と、一緒に整理していく。
この“安心の共有”こそ、訪問看護の真骨頂だと感じています
訪問看護をしていて、少しさみしくなるのが、
ご利用が始まってからご家族に言われるこんな一言です。
「もっと早く相談すればよかった…」
介護疲れがピークになってから
何度も救急搬送を繰り返してから
本人も家族も限界ギリギリになってから
こうして訪問看護に繋がるケースも少なくありません。
本当は、
「ちょっと不安になってきたな…」
という早いタイミングで相談していただくほうが、
できることも、選べる選択肢も増えます✨
「まだそこまで重症じゃないから…」
「訪問看護なんて、うちには早い気がして…」
そう思ったときこそ、
一度ケアマネジャーさんや主治医、訪問看護ステーションに
軽く相談してみてほしいなと思います
ご家族とお話していると、
「仕事と介護の両立がうまくできていない気がする」
「もっと優しくしたいのに、ついイライラしてしまう」
「他の家族はもっとちゃんとやれているんじゃないか」
と、自分を責めてしまっている方が本当に多くいらっしゃいます。
でも、介護は
**「頑張りが目に見えにくい、とてつもなく大変な仕事」**です。
訪問看護師は、
介護のプロであると同時に
ご家族の“応援団”でもありたいと思っています
「それ、ちゃんとできていますよ」
「ここまで一人でやってこられたの、本当にすごいことですよ」
とお伝えすることも、私たちの大切な役割です。
私たちは、
**“できていないところを指摘する人”ではなく、
“一緒にどうしたらいいか考える人”**でありたいと思っています
訪問看護は、病気だけでなく“生活まるごと”を支える看護
医療的なケアから、日常生活・ご家族の心のサポートまで幅広く対応
高齢者・退院後の不安がある方・障がいのある方・最期を家で過ごしたい方など、多くの方が利用できる
一番の価値は「安心感」と「一緒に考えるパートナー」であること
もし今、
あなたや大切な人が
「できれば、住み慣れた家で過ごしたい」
と願っているのなら、
訪問看護という選択肢があることを、
ぜひ心のどこかに留めておいてください
「もっと早く相談してよかった」
そう思っていただけるように、
私たちは今日も、ひとりひとりのご自宅にお伺いしています
お問い合わせはお気軽に♪
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