-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
~「訪問看護師の1日ってどんな感じ?🚗🌈~
よく友人や元同僚からこんな質問をされます。
「訪問看護って、1日どんなふうに動いてるの?」
「危ない場面とか怖くない?」
「大変そうだけど、どんなところにやりがいがある?」
そこで今回は、
**訪問看護師の“とある1日”**を少しのぞき見してもらいながら、
この仕事のリアルと魅力をお伝えしてみたいと思います🌸
目次
ステーションに着いたら、まずは全体朝礼。
今日の訪問件数
新規利用者さんの情報共有
夜間オンコールで起きた出来事の報告
感染症・天候などの注意事項
などを、看護師・リハビリスタッフ・事務さんで共有します📝
タブレットや訪問スケジュール表を見ながら、
「今日はAさんの採血があるなぁ」「Bさんは昨日少し熱が出ていたから要チェック」と、
一人ひとりの顔を思い浮かべていきます。
病院では“ベッド番号”で考えていた患者さんが、
訪問看護では“○○さんの家の玄関・リビング・ベッド”とセットで浮かんでくる。
そんな感覚の違いが、私はけっこう好きです😊
1件目は、一人暮らしのご高齢の女性・Mさんのお宅へ。
いつものようにインターホンを押すと、
「はぁい、どうぞ〜」
と、いつもの声が聞こえてホッとします😊
血圧・体温・酸素飽和度を測定
内服薬の残りを確認&一週間分をセット
足のむくみや皮膚の状態をチェック
最近の食欲や睡眠の様子を聞き取り
身体の状態を確認しながら、
「この前のお孫さんの運動会、どうでした?」
「最近、夜はちゃんと眠れていますか?」
と、暮らしの話もたっぷりと。
看護と雑談は、別物のようでいて、実は一体です。
雑談の中には、
さみしさ
不安
ちょっとした体調の変化
が、ふとした一言に隠れていることも多いからです👂
次に伺うのは、在宅酸素療法をしているKさん。
呼吸状態のチェック(息切れ・咳・痰の状態)
酸素流量や機械の確認
吸入や痰の吸引
体位変換や軽いリハビリ
をしながら、
「最近、階段の上り下りどうですか?」
「お風呂はどのタイミングで入れてますか?」
と、日常生活の様子も細かく聞いていきます。
Kさんは、以前「もう外には出られない」と落ち込んでいた時期がありました。
でも、主治医・リハビリ・訪問看護で相談しながら、
今では酸素をつけて近所の公園まで散歩できる日も増えてきました🌳
「〇〇さんのおかげで、少し自信が出てきました」
そう言ってもらえたとき、
この仕事をしていて本当によかったなぁと思います。
ステーションに戻って、簡単にお昼ごはん。
午前中に気になった点
ご家族からの相談内容
ケアマネジャーさんへの連絡事項
などを、同僚と共有します。
訪問看護は一人で家に伺う分、
“孤独な仕事”に見えることもありますが、実際はチームプレー。
背景に主治医
ケアマネジャー
リハビリスタッフ
訪問介護
薬局
など、多職種で情報をつなぎ合っています🤝
「このケース、どう対応するのがベストかな?」と、
同僚に相談できる環境は、とても心強いです✨
午後最初の訪問は、
寝たきりの高齢男性・Sさんと、その奥様のお宅へ。
全身の清拭や体位変換
お肌の状態チェック(床ずれ予防)
経管栄養や胃ろうの管理
関節が固くならないように優しくストレッチ
などのケアをしながら、
付き添っている奥様の表情も見逃しません👀
ケアが一段落したあと、
お茶を出してくださった奥様が、ふとこんなことをこぼされました。
「夜中に何度も起きるので、正直、私も限界に近くて…」
その一言には、
これまで溜め込んできた疲れや不安がにじんでいました。
私は奥様の話を最後まで聞いたうえで、
夜間対応の仕組み
ショートステイの利用
介護保険サービスの追加利用
など、いくつかの選択肢を一緒に整理していきました。
訪問看護師は、
**“患者さんだけを見る看護師”ではなく、“家族も一緒に支える看護師”**です。
「ご家族が倒れてしまっては元も子もない」
そんな気持ちで、日々ご家族の表情にも目を向けています🌼
この日の最後の訪問は、
がんの終末期で在宅療養をしているTさんのお宅。
痛みの程度の確認
モルヒネなどのお薬の調整状況をチェック
吐き気・倦怠感・不安の訴えに耳を傾ける
ベッド周りの環境調整(体勢・枕の高さ・クッションなど)
Tさんは、
「もう大きな治療はしない」
とご自身で決め、
「最期は家で、家族に囲まれて過ごしたい」と選ばれた方です。
ときには、
将来への不安
「なぜ自分が」という思い
家族への感謝や心配
などを、ぽつりぽつりと話してくださることもあります。
訪問看護師として、
私にできるのは
“その時間を、できるだけ穏やかに、苦痛が少ないように”
支えることだけかもしれません。
でも、
ご家族から
「家で看取るのは無理だと思っていたけれど、皆さんのおかげで覚悟が持てました」
と後日言っていただけると、
この仕事の意味を深く感じます😌
一日の訪問が終わったら、
電子カルテや記録用紙に、その日の状態や対応内容を細かく入力していきます。
バイタルサイン
症状の変化
ご家族からの相談内容
他職種への連携事項
などを整理しておくことで、
夜間オンコール担当者
他の看護師
主治医
などに情報をつなぐことができます📲
訪問中は“目と耳と身体を使う看護”、
ステーションに戻ってからは“頭を使う看護”。
どちらも大切な時間です✨
一人でご自宅に伺う責任感(判断力が求められる)
時には看取りの場面に立ち会うこともある
天候が悪い日(大雨・猛暑・雪)も訪問は続く🚗💦
利用者さん・ご家族の思いが強く、板挟みになることも
心身ともにタフさが求められる仕事であることは、間違いありません。
体調が安定して、「この前より楽に過ごせています」と笑顔を見せてくれたとき
ご家族が、「もう一人じゃないと思えました」と言ってくださったとき
看取りのあと、ご家族から「ここまで家で一緒に居られてよかった」と言われたとき
子どもさんやお孫さんが、「おばあちゃん、前より元気になったね」と嬉しそうに話してくれたとき
訪問看護は、
**“誰かの人生の一場面に深く関わらせていただく仕事”**です。
その重みを感じるからこそ、
一つひとつの訪問に、自然と丁寧になっていきます。
病院から退院するとき
介護が大変になってきたとき
在宅療養や家での看取りを考え始めたとき
そんなときに、
「訪問看護という手があるよね」
と自然に思い出してもらえる社会になってほしいな、と思っています。
訪問看護師は、
“特別な人にだけ関わる存在”ではありません。
不安なときに、そっと寄り添う人
家での暮らしを医療面から支える人
介護を頑張るご家族を支える、もう一人の味方
そういう存在でありたいと、心から思っています😊
訪問看護師の一日は、“人の暮らしの中”を回りながら過ぎていく
病気だけでなく、生活・家族・心すべてに関わるケア
大変な場面もあるけれど、「ここで良かった」と言っていただける瞬間が何よりのやりがい
訪問看護は、“家で生きる”を支える大切なインフラ
もし身近な人のことで
「これからどうしよう…」と不安になったときは、
どうか一人で抱え込まずに、
訪問看護ステーションやケアマネジャーさんに相談してみてください📞
あなたと、あなたの大切な人が、
“自分らしく生きる場所”を選べるように。
訪問看護は、今日もそれぞれのご自宅で、
そっと寄り添うケアを続けています🚗🌸
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
~“病院ではなく家で過ごしたい”~
みなさんは「訪問看護」と聞いて、どんなイメージがありますか?
すごく重い病気の人だけが利用するサービス?
高齢者だけのもの?
なんとなく“最後の手段”っぽくて、少し怖い…
そんなふうに思われることも少なくありません。
でも実は、訪問看護は
“病院ではなく、できるだけ家で自分らしく暮らしたい”
という願いを支える、とても心強い存在なんです✨
このブログでは、
訪問看護の役割や、実際にどんなことをしているのか、
そして「こんな人にこそ知ってほしい」というポイントを、
なるべくやさしくお話していきます
目次
病院の看護師さんは、主に“入院中の医療”を支えます。
一方、私たち訪問看護師は、
**「その人の暮らしの中に入っていく看護」**をしています。
家に伺うと、まず目に入るのは、病気ではなくその人の“生活風景”。
どんな椅子に座っているのか
ベッドの高さは合っているか
トイレやお風呂に行く動線はどうか
一緒に暮らしている家族の表情はどうか
こうした“生活のディテール”を一つひとつ見ながら、
この人が「少しでも楽に」「少しでも安心して」
家で過ごせるようにできることはなんだろう?
と考えていきます
訪問看護は、
「病気」ではなく「人」を見る仕事です。
「来てくれるのはありがたいけど、具体的には何をしてくれるの?」
そんな疑問もありますよね。
訪問看護で行っていることは、本当に幅広いです
血圧・体温・脈拍・呼吸状態などのチェック
点滴・注射・内服薬の管理
傷や床ずれの処置
人工呼吸器・在宅酸素・ストマ・胃ろうなどの管理
痛みや苦しさへの緩和ケア
入浴や清拭(体拭き)のお手伝い
着替えや整容(髭剃り・髪のケア)
食事の様子を見ながら、むせ込みや嚥下状態をチェック
排泄のトラブル(便秘・失禁など)の相談
介護の仕方のアドバイス(体の起こし方、移動の手伝いなど)
夜間や急変が心配なときの相談先の説明
介護者の不安や疲れを聞く“心のケア”
「お孫さんに会いたい」「最期まで家で過ごしたい」などの希望を聞く
趣味を続けるための工夫(編み物・ガーデニング・テレビの位置調整など)
行事や記念日に向けた体調調整(誕生日・法事・家族イベントなど)
…こうして並べてみると、
“看護+介護+家族支援+生活コーディネート”
という感じかもしれません
「うちの家族も対象になるのかな?」と気になる方へ、
よくあるケースをご紹介します。
足腰が弱くなって転倒が心配
認知症の症状が出てきて、薬の飲み忘れが増えた
デイサービスは利用しているけれど、医療的なフォローもほしい
大きな手術後で、体力もまだ戻っていない
心不全・COPD・がんなど、再発や急変が心配
病院では医師や看護師がそばにいたのに、家に戻ると心細い
自分で通院するのが難しい
24時間の医療的ケアが必要
家族だけでの介護に限界を感じている
末期がんなどで「もう大きな治療はしない」と決めた
痛みや苦しさをできるだけ和らげながら、家族と一緒に過ごしたい
「病院ではなく、住み慣れた場所で最期を迎えたい」という希望がある
実は、訪問看護は
**「年齢も病名も幅広く利用できるサービス」**なんです
訪問看護を利用されているご家族から、こんな言葉をよくいただきます。
「何かあったら電話できる先があるだけで、夜の不安が全然違います」
「“この状態なら様子を見て大丈夫ですよ”と言ってもらえるだけでホッとします」
「自分の介護が間違っていないか確認してもらえて、心が軽くなりました」
病気や介護の不安の中で一番つらいのは、
**「これでいいのか分からないまま、頑張り続けること」**です。
この咳はいつもの咳?
この熱は様子見でいいの?
こんなに痛そうなのに、どうしたらいい?
私の介護の仕方で、逆に負担をかけていない?
そんな“グルグルする不安”の中に、
訪問看護師がスッと入っていって、
「今の状態はこういう意味がありますよ」
「夜中にこういう症状が出たら、こうしましょう」
「ここまではご家族でも大丈夫ですが、ここからは私たちに任せてください」
と、一緒に整理していく。
この“安心の共有”こそ、訪問看護の真骨頂だと感じています
訪問看護をしていて、少しさみしくなるのが、
ご利用が始まってからご家族に言われるこんな一言です。
「もっと早く相談すればよかった…」
介護疲れがピークになってから
何度も救急搬送を繰り返してから
本人も家族も限界ギリギリになってから
こうして訪問看護に繋がるケースも少なくありません。
本当は、
「ちょっと不安になってきたな…」
という早いタイミングで相談していただくほうが、
できることも、選べる選択肢も増えます✨
「まだそこまで重症じゃないから…」
「訪問看護なんて、うちには早い気がして…」
そう思ったときこそ、
一度ケアマネジャーさんや主治医、訪問看護ステーションに
軽く相談してみてほしいなと思います
ご家族とお話していると、
「仕事と介護の両立がうまくできていない気がする」
「もっと優しくしたいのに、ついイライラしてしまう」
「他の家族はもっとちゃんとやれているんじゃないか」
と、自分を責めてしまっている方が本当に多くいらっしゃいます。
でも、介護は
**「頑張りが目に見えにくい、とてつもなく大変な仕事」**です。
訪問看護師は、
介護のプロであると同時に
ご家族の“応援団”でもありたいと思っています
「それ、ちゃんとできていますよ」
「ここまで一人でやってこられたの、本当にすごいことですよ」
とお伝えすることも、私たちの大切な役割です。
私たちは、
**“できていないところを指摘する人”ではなく、
“一緒にどうしたらいいか考える人”**でありたいと思っています
訪問看護は、病気だけでなく“生活まるごと”を支える看護
医療的なケアから、日常生活・ご家族の心のサポートまで幅広く対応
高齢者・退院後の不安がある方・障がいのある方・最期を家で過ごしたい方など、多くの方が利用できる
一番の価値は「安心感」と「一緒に考えるパートナー」であること
もし今、
あなたや大切な人が
「できれば、住み慣れた家で過ごしたい」
と願っているのなら、
訪問看護という選択肢があることを、
ぜひ心のどこかに留めておいてください
「もっと早く相談してよかった」
そう思っていただけるように、
私たちは今日も、ひとりひとりのご自宅にお伺いしています
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
シリーズ4: 訪問看護で受けられるリハビリテーション
テーマ:身体と心を支えるリハビリサービス
こんにちは!訪問看護ブログシリーズ第4回では、訪問看護で受けられる「リハビリテーション」に注目してご紹介します。リハビリは、身体機能の回復だけでなく、生活の質(QOL)を向上させるために欠かせないサービスです。「できること」が増える喜びや、心身の変化を一緒に感じながらサポートする訪問リハビリ。その具体的な内容と重要性について、詳しくお話しします!
訪問リハビリの目的
訪問リハビリの目的は、利用者一人ひとりの状態や目標に応じたケアを提供することです。
身体機能の維持・改善: 筋力や柔軟性を高め、転倒や寝たきりを予防します。
日常生活の自立: 起き上がりや歩行、食事といった基本動作の練習を通じて、生活の自立をサポートします。
心理的な支え: 「できるようになる」という成功体験を積み重ねることで、自信と意欲を取り戻します。
主なリハビリ内容
1. 身体機能のリハビリ
身体の筋力や柔軟性を取り戻すためのトレーニングを行います。
筋力強化: 太ももや腹筋、背筋など、日常生活でよく使う筋肉を鍛える運動。
関節の柔軟性向上: 可動域を広げるストレッチや関節運動を行い、動作のしやすさを高めます。
バランス訓練: 転倒を防ぐため、立ち上がりや片足立ちの練習を実施します。
例:
ベッドサイドで行う足踏み運動。
タオルを使った肩や腕のストレッチ。
2. 生活リハビリ
日常生活の中で必要な動作を練習し、自立を目指します。
起き上がりの練習: ベッドからスムーズに起き上がる動作をサポート。
着替えや洗顔: 利用者が自分で行えるように、コツを伝えながら一緒に練習します。
移動訓練: 室内での歩行や、杖や歩行器の使用方法を指導します。
例:
車いすからベッドへの移動を安全に行う方法の指導。
片手が不自由な場合のボタンの留め方を練習。
3. 予防的リハビリ
リハビリは、症状が現れてから行うものだけではありません。将来的なリスクを減らす「予防的リハビリ」も大切です。
寝たきり予防: ベッド上での簡単な運動やポジショニング(体位変換)を指導。
関節の拘縮予防: 長時間同じ姿勢でいることによる関節の硬直を防ぐ運動を行います。
循環促進: 足や腕を動かすことで血流を改善し、むくみや筋肉の萎縮を防ぎます。
例:
足を上下に動かす運動で、血液循環を促進。
ストレッチバンドを使った軽い筋力トレーニング。
リハビリの重要性
身体への効果
リハビリによって、利用者の体力や機能が向上し、日常生活がより楽になります。たとえば、以下のような成果が期待できます:
筋力や柔軟性の改善により、転倒やケガのリスクが軽減される。
日常動作がスムーズになり、介助が必要な場面が減少する。
心への効果
リハビリは身体だけでなく、心にも大きな影響を与えます。
自信の回復: 「できること」が増える喜びは、自信を取り戻すきっかけになります。
意欲の向上: 身体が動くようになると、外出や趣味活動への意欲が高まります。
孤独感の軽減: 訪問リハビリのスタッフとの交流が、心の安定にもつながります。
訪問リハビリの流れ
事前評価: 理学療法士や作業療法士が利用者の身体状態を詳しく確認します。
リハビリ計画の作成: 個別のニーズに応じたプログラムを作成。
実際のリハビリ: 専門スタッフが自宅でマンツーマンでサポートします。
定期的な見直し: 状況に応じて内容を調整し、より効果的なケアを提供します。
訪問リハビリがもたらす安心感
訪問リハビリを受けることで、以下のような安心感が得られます:
家族の負担軽減: プロによる指導が受けられるため、介護の不安が軽減されます。
自宅で受けられる: 移動が難しい方でも、自宅で専門的なケアを受けられるのは大きな利点です。
次回予告:精神的ケアと心の支援
次回は「精神的ケアと心の支援」についてお話しします。身体だけでなく、心の健康を保つことも療養生活には欠かせません。訪問看護がどのように心を支え、生活の質を向上させるのかをご紹介します。どうぞお楽しみに!
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
シリーズ3: 訪問看護で受けられる医療サービス
こんにちは!訪問看護ブログ第3回では、「訪問看護で受けられる医療サービス」について詳しく解説します。訪問看護は、ただの生活支援ではなく、医療的なケアを含む包括的なサービスです。「自宅でこんなことまでできるの?」と驚かれる方も多い訪問看護の医療サービス、その詳細をご紹介します!
1. 健康状態のチェック
訪問看護の基本とも言えるサービスが、利用者の健康状態の定期的な観察です。
このケアが、病気の悪化や緊急事態を防ぐ大きな役割を果たしています。
バイタルサインの測定
血圧、体温、脈拍、酸素飽和度(SpO2)などを測定し、利用者の状態を確認します。
数値に異常が見られる場合は、医師や他の専門職と連携し、迅速な対応を取ります。
症状の観察
慢性疾患(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患など)の進行状況を観察し、状態が悪化しないように管理します。
傷や皮膚の状態をチェックして、感染症の兆候を早期に発見することも重要です。
2. 投薬管理
訪問看護では、服薬に関するサポートも大きな役割を担っています。
高齢者や複数の薬を服用する方にとって、薬の管理は混乱を招きやすいものです。
服薬指導
薬の飲み忘れ防止: 服薬のタイミングや正しい飲み方をアドバイスします。
副作用の確認: 薬による副作用が出ていないかを確認し、必要があれば医師に報告します。
服薬カレンダーの作成: 複数の薬を服用している場合は、分かりやすいカレンダーや仕分けを提案します。
点滴・注射の提供
自宅でも、必要な場合は訪問看護師が点滴や注射を行います。
輸液療法や抗生物質の点滴など、病院と同等のケアが自宅で受けられるのは訪問看護の大きな利点です。
3. 医療処置
訪問看護では、利用者の自宅で行う医療処置にも対応しています。
これにより、病院での処置を減らし、療養生活の質を向上させることが可能です。
傷のケア
手術後の傷や床ずれ(褥瘡)の処置を行います。
感染を防ぐために、傷の清潔を保ちつつ、回復を促進する方法でケアします。
必要に応じて、創傷被覆材(ドレッシング材)を使用し、痛みを軽減しながら治癒をサポートします。
カテーテル管理
尿カテーテルや胃ろうなど、医療器具の管理や交換を行います。
正しい使用方法や管理方法について利用者や家族に指導を行い、感染リスクを最小限に抑えます。
人工呼吸器や酸素療法の管理
人工呼吸器や在宅酸素療法(HOT)を利用している方に対して、機器の点検や使用方法の確認を行います。
機器に異常がある場合は、専門業者と連携して迅速に対応します。
4. 病気や治療に関する教育
訪問看護では、利用者や家族への教育も重要な役割を果たしています。
病気についての知識提供: 持病の管理方法や、症状が悪化した際の対処法を説明します。
感染予防: インフルエンザや新型コロナウイルスなど、感染症予防のための手洗いや環境整備について指導します。
食事指導: 栄養バランスを考えた食事の取り方や、嚥下障害がある場合の対応方法をアドバイスします。
5. 緊急時の対応
訪問看護では、緊急時の対応も重要なサービスの一つです。
病状が急変した場合、訪問看護師がその場で適切な応急処置を行います。
必要に応じて救急車を手配し、搬送先の医療機関と連携します。
緊急時に備えた「緊急連絡体制」を整え、24時間対応可能な訪問看護ステーションも増えています。
訪問看護の医療サービスがもたらす安心感
訪問看護の医療サービスは、自宅で安心して療養生活を送るために欠かせない存在です。
利用者だけでなく、家族もサポートを受けることで、安心してケアに専念できます。
病院と同じレベルの医療ケアを自宅で受けられるため、通院の負担が軽減されます。
次回は「訪問看護で受けられるリハビリテーション」について!
次回のブログでは、訪問看護で提供されるリハビリテーションサービスについて詳しく解説します。身体機能を維持・改善するためのケアや、生活をより豊かにするサポート方法についてお話ししますので、ぜひお楽しみに!
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
本日は第2回訪問看護雑学講座!
今回は、訪問看護の流れについてです
訪問看護を初めて利用する方の中には、「どんなふうに進むの?」「私でも使えるのかな?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも大丈夫!今回は、訪問看護を始めるときの具体的な流れを丁寧にご説明します。これを読めば、きっと安心して一歩を踏み出せますよ!
1. 相談と契約
最初はご相談からスタートします。
お問い合わせ
まずは電話やメールでお気軽にご連絡ください。現在の状況やご要望を簡単にお伝えいただければ大丈夫です。
初回訪問と説明
看護師がご自宅に伺い、サービスの内容や流れをご説明します。疑問や不安な点があれば、このときに何でも聞いてください!
契約手続き
訪問看護を利用するにあたっての契約を進めます。「こんなサービスがあるんだ!」と驚かれる方も多いですよ。
2. 訪問スケジュールの作成
次に、訪問する頻度や時間を決めていきます。
医師の指示書に基づいたプラン作成
訪問看護は医師の指示に基づいて行います。必要な医療ケアや看護の内容を確認し、それに沿ったケアプランを作成します。
生活リズムに合わせた調整
訪問の時間帯や頻度は、利用者さんやご家族の生活スタイルに合わせて柔軟に調整可能です。例えば、通院日の前後に重点的に看護を行うなど、個別に対応します。
3. 実際の訪問看護
いよいよ訪問看護がスタートします!
看護師の訪問
指定された日時に看護師が訪問し、健康状態のチェックや医療ケアを行います。例えば、バイタルチェック(血圧や体温の測定)や点滴、リハビリなどを実施します。
生活支援もばっちり
入浴やトイレの介助、食事のサポートなど、日常生活の中で困りごとがあれば対応します。看護師が訪問することで、利用者さんだけでなくご家族の負担も軽減されます。
状態の報告と連携
訪問後は、利用者さんの状態を医師やケアマネジャー、ご家族に報告します。必要があれば、プランを見直してより適切なケアを提供します。
初めての方でも安心!
訪問看護は、ただ「看護を受ける」だけでなく、利用者さんと看護師が一緒に良い生活を作り上げるものです。初めてで不安な方でも、丁寧にサポートしますので、どうぞリラックスしてご利用くださいね。
次回は、「訪問看護で受けられるサービスの種類」について詳しくお話しします!
訪問看護は、プロのサポートを受けながら自宅で安心して暮らすための素晴らしい仕組みです。ぜひ、このブログをきっかけに訪問看護の魅力をもっと知ってくださいね!
以上、第2回訪問看護雑学講座でした!
次回の第3回もお楽しみに!
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?
風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!
さて、本日からシリーズ更新が始まります!
合同会社Fountain Valley監修!
訪問看護雑学講座!
訪問看護に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。
記念すべき第1回目のテーマは!
訪問看護の基本的な役割についてです!
訪問看護と聞いて、どんなイメージを持っていますか?
「病院に行かなくても看護師さんが来てくれるサービス」と思っている方、まさにその通りです。でも訪問看護にはそれ以上の魅力がたくさん詰まっているんです。今回はその基本について、詳しくご紹介します!
訪問看護の基本的な役割
訪問看護は、自宅にいながらプロの看護を受けられるサービス。病院に行く負担を減らしながら、個々の生活スタイルに合ったケアを受けられるのが特徴です。主な役割をご紹介します!
健康管理
– バイタルチェック(血圧や体温の測定)や服薬管理を通じて、体調の変化を早期に発見します。
– 「最近少し元気がない」「食欲が落ちてきた」など、細かい変化も見逃しません。
医療ケア
– 点滴や傷の処置、人工呼吸器の管理など、病院と同じような医療ケアを自宅で受けられます。
– 定期的なケアで病気の進行を抑えたり、治療効果を高めるお手伝いをします。
生活のサポート
– 入浴や食事、トイレ介助など、日常生活で困る場面をサポート。
– また、リハビリを通じて身体機能の維持や向上を目指します。
こんな方におすすめ
訪問看護は、以下のような方に特におすすめです!
高齢で病院に通うのが難しい方
自宅で看護を受けられるため、通院の負担を軽減できます。
病気や障害があり、自宅でのケアが必要な方
ご自身でのケアが難しい場合や、より専門的なケアが必要な場合に最適です。
ご家族だけでは対応が難しい医療ケアをサポートしてほしい方
例えば、点滴や胃ろうの管理など、専門知識が求められるケアも訪問看護ならお任せです。
訪問看護の魅力
訪問看護の一番の魅力は、**「自宅で安心して暮らし続けられる」**ことです。
病院や施設ではなく、自宅で過ごす時間を大切にしたいと思う方にとって、訪問看護は心強い味方。家族とともに過ごしながら、自分らしい生活を送るサポートをしてくれます。
「こんなに助かるなんて知らなかった!」という声も多い訪問看護。
次回は、実際の訪問看護の流れについて詳しくお話しします!
訪問看護は、あなたの暮らしを支えるだけでなく、笑顔や安心も届けるサービスです。初めて利用する方もぜひご相談くださいね!次回の**「訪問看護の流れ」**もお楽しみに!
以上、第1回訪問看護雑学講座でした!
次回の第2回もお楽しみに!
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
さて今回は
~“強い訪問看護チーム”~
人手不足、重症化、書類負担——それでも在宅医療のニーズは増え続けています。鍵は仕組み化。ここでは、**品質(Q)×生産性(P)×満足度(S)**を同時に高める運営の実務をまとめました。
目次
役割:管理者/教育担当(プリセプター)/感染対策担当/ICT担当/夜間当番
スキルマトリクス:創傷・呼吸・小児・精神・終末期など領域×熟練度を表で管理
同行ルール:新規・増悪・看取りはW訪問を標準化
半径クラスター(近距離で束ねる)+時間帯スロット(AM/PMの固定窓)
ルート最適化アプリで1日10〜20%の移動短縮を目標に
医師・薬局の時間割と合わせ、連絡を同一タイミングに寄せる
電子カルテ+音声入力でSOAP/フォーカス記録を時短
写真連携(創傷・むくみ・ストマ)を日付・部位名で統一
指示書・報告書はテンプレ化し、提出リードタイムを数値管理
5R与薬(正しい患者・薬・量・時間・方法)+高リスク薬プロトコル(インスリン・抗凝固薬・オピオイド)
転倒・褥瘡リスク評価のルーティン化 → 予防介入(段差・マット・体位変換)
感染対策:標準予防策、針刺し時の対応、物品持ち込み/持ち出しの動線
技術チェックリスト(吸引、ポンプ管理、ストマ、点滴、看取りコミュニケーション)
ケースレビュー(週1)とケースカンファ(月1)
EOL研修:痛み評価、ACP(人生会議)、グリーフケアのロールプレイ
退院前カンファへ必ず参加、初回訪問は48時間以内
ケアマネ定期共有(月1サマリー)/薬剤師とは残薬・相互作用のショートレポート
PT/OT/STと同日・連続訪問を設計し、ADL改善を加速
災害:停電・断水・道路遮断時の優先訪問リスト/紙カルテへの切替手順
夜間安全:単独訪問は出入口・照明・連絡保持をチェック、セーフワードで全員合図
感染流行期:代替スタッフプールと訪問間隔の見直しルール
オンコール設計:件数の見える化、翌日の負荷軽減(遅番スタート)
面談(1on1):月1で学び・負担・感情を言語化
メンタルヘルス:相談窓口・休息の権利・アルコールゼロ運転徹底
再入院率、急変コール応答時間、初回訪問48h達成率、文書提出期限遵守率、記録当日完了率、家族満足度
週次で**“数字→原因→対策→担当→期限”**の1行フォーマットに落とす
Day1–7:ルート最適化&W訪問基準を策定
Day8–14:与薬・高リスク薬のチェックリスト運用開始
Day15–21:写真運用の命名規則と共有ルールを統一
Day22–30:KPIダッシュボード公開&週次ミーティング固定化
訪問看護の力は、仕組み×連携×人材育成で最大化します。
「安全の型」「時短の型」「連携の型」を整え、患者さん・ご家族・スタッフが笑顔で続く在宅をつくりましょう。必要なテンプレやチェックリストは、いつでもご相談ください。📩🧡
お問い合わせはお気軽に♪
![]()
皆さんこんにちは!
マロウ訪問看護ステーションの更新担当の中西です。
さて今回は
~訪問看護が支える“安心の暮らし”~
病院からご自宅へ。環境が変わると、不安や負担はぐっと増えます。訪問看護は、看護師がご自宅へ伺い、医療と生活の両面を支えるサービス。年齢や疾患を問わず、**退院直後の不安期、慢性疾患の長期管理、看取り(終末期)**まで幅広くサポートします。
目次
病状観察(体温・脈拍・SpO₂・むくみ・呼吸音)
服薬支援(薬の仕分け、飲み忘れ防止、飲み合わせチェック)💊
点滴・注射・創傷ケア(褥瘡予防・処置、抜糸後の管理)
呼吸ケア(在宅酸素、吸引、排痰訓練、COPDの息切れ対策)🌬️
排泄ケア(ストマ・膀胱留置カテーテル・導尿・便秘対策)
栄養・嚥下支援(経管栄養、食形態の提案、誤嚥予防)🍽️
リハビリ(関節可動域・歩行訓練・ADL練習・福祉用具提案)
認知症・メンタル支援(BPSD対処、睡眠・昼夜逆転の調整)🧠
家族支援(介護技術レクチャー、レスパイトの相談)👪
在宅での看取り(疼痛緩和、意思尊重、グリーフケア)🕯️
相談(電話/LINE/紹介)→ 面談(困りごと整理)→ 主治医の指示書取得 → 契約・計画作成 → 初回訪問。
平均1〜2週間が目安ですが、退院日決定など急ぎの場合は優先調整も。📞
24時間連絡体制(オンコール):発熱・呼吸苦・疼痛・化学療法副作用など
往診・薬局との連携:必要時は医師に即連絡、処方や指示変更を迅速化
電話時は症状・開始時刻・体温・服薬状況をメモするとスムーズ📝
Q. 介護保険と医療保険、どっち?
A. 原則は介護保険(要介護・要支援の方)。急性増悪・医師の指示で医療保険になる場合も。公費助成(難病・小児等)対象のケースもあります。詳細はケアマネ・当事業所にご相談ください。
Q. 回数や時間は?
A. 症状や生活状況に応じて週1〜毎日の短時間まで柔軟に設計します。⏱️
手指衛生(手洗い・アルコール)を“帰宅後・食前・排泄後”に習慣化
咳エチケットと換気、共有部分の拭き取り
物品は家族と区別(体温計・ピンセット等)
午前:心不全の方へ体重・浮腫チェック→減塩のコツ共有
午後:在宅酸素の方へ呼吸リハ→息切れ時の体位(リカバリー姿勢)練習
夕方:終末期の疼痛評価→オピオイドの副作用管理・ご家族の不安傾聴
[ ] 主治医・ケアマネの連絡先を冷蔵庫などに掲示
[ ] 服薬カレンダー(朝・昼・夕・就寝)を作る
[ ] 発熱・痛み時の連絡基準を家族で共有
[ ] 介護者の休める時間を先に確保(ショート・デイ等)
訪問看護は、医療の安心と生活の安心を“家で”両立させる仕組みです。
「退院が不安」「夜が心配」「家族の負担を軽くしたい」——どれもご相談ください。**一緒に“あなたのペース”をつくります。**📞🏠💐
お問い合わせはお気軽に♪
![]()